「Looker Studioの使い方が分からない」「そもそも何に使うの?」という初心者の方に向けて、この記事ではLooker Studioの基本的な使い方や活用例をわかりやすく解説します。
Looker Studioとは?
Looker Studio(旧:Google Data Studio) は、Googleが提供する無料のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
スプレッドシートやGoogleアナリティクス(GA4)、Google広告などの複数のデータを統合して、グラフや表でわかりやすく可視化することができます。
▼たとえば、こんなことが可能!▼
- Webサイトのアクセス解析(GA4)を見やすいレポートに変換
- Google広告やYouTube広告の成果を1枚のダッシュボードにまとめる
- スプレッドシートで管理している売上やアンケート結果をグラフ化
これらの可視化レポートは、すべて無料で作成・共有可能です。
クラウド型のツールなので、ブラウザ上で操作でき、複数人での共同編集やURL共有も簡単にできます。
Looker Studioは、特別なソフトのインストールや専門知識が不要。マーケティング・営業・広報など、非エンジニアの方にも使いやすいのが大きな魅力です。

初心者ができる3つの活用例
Looker Studioは「データを見える化するツール」ですが、具体的にはどんなことができるのでしょうか?初心者の方でも使いやすい、代表的な機能を3つに絞って紹介します。
複数のデータを1つにまとめて見える化できる
Looker Studioの最大の魅力は、異なるデータをひとつのレポートにまとめられることです。
たとえば…
- GA4(アクセス解析)
- Google広告やYouTube広告(広告の成果)
- Googleスプレッドシート(手動で記録したデータやCSV)
これらをそれぞれ接続して、1つのダッシュボードにまとめることで、「全体の数字がひと目でわかる」レポートが作成できます。
✅ 初心者ポイント:
接続は数クリックで完了!Google系のサービスなら連携もスムーズです。

グラフや表でわかりやすく見せられる
生の数字だけでは伝わりづらい情報も、グラフにすることで直感的に理解できるようになります。
Looker Studioでは、以下のような豊富なビジュアル形式が使えます:
- 棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ
- ヒートマップ・ピボット表・スコアカード(合計などを強調)
- 時系列のトレンド表示や、フィルターで絞り込みも可能
これにより、「最近どの流入元が増えているか」「どのページの滞在時間が長いか」といった傾向を一目でつかむことができます。

URLを共有するだけで、チームやクライアントと情報共有できる
作成したレポートは、GoogleドキュメントのようにURLで共有できます。
見るだけの共有はもちろん、編集権限を渡してチームで共同作業も可能です。
✅ 初心者ポイント:
毎回スライド資料やExcelを作る手間がなくなり、最新の数字が自動で更新されるので、とても便利です!
このように、Looker Studioを使えば「データを扱うハードル」を大きく下げることができます!
Looker Studioの特徴とメリット
ここでは、初心者が「使ってよかった!」と感じやすい、Looker Studioの特徴とメリットを4つに絞って紹介します。
無料で使えるGoogle公式ツール
Looker Studioは、Googleが無料で提供しているBIツールです。
ユーザー登録も不要で、Googleアカウントがあればすぐに使い始めることができます。
「BIツールって高そう…」「個人では使えないのでは?」という心配も不要。
個人ブログのアクセス解析から、企業の広告レポートまで幅広く対応できます。
クラウド型で、複数人とリアルタイム共有が可能
Looker Studioはインストール不要のクラウド型ツール。
レポートはすべてブラウザ上で編集・保存されるため、
- 複数メンバーでの同時編集
- お客様や上司へのURL共有
- どこからでもアクセスできるリモート環境対応
といった、今の働き方にフィットした使い方ができます。
💡 ワンポイント:編集・閲覧の権限は細かく設定できるため、情報管理も安心です。
見やすいレポートがテンプレートで簡単に作れる
「デザインに自信がない…」「何をどう可視化すればいいか分からない…」
そんな初心者の方もご安心を。Looker Studioにはあらかじめ用意されたテンプレートが豊富にあり、クリックだけでグラフや指標を並べたレポートを作れます。
GA4やGoogle広告用の公式テンプレートも多数あり、
「何を見ればいいのか迷ってしまう」状態をサポートしてくれます。
✨ 裏ワザ:独自テンプレートを作っておけば、他の案件にもすぐ流用できて時短になります!
データが自動で更新されるので手間いらず
ExcelやPowerPointで毎回レポートを更新するのは、面倒ですよね。
Looker Studioでは接続したデータソースがリアルタイムで反映されるため、レポートを毎回手作業で作り直す必要がありません。
これにより、以下のような時間削減&ミス防止につながります:
- 前月比・週別推移などの比較レポートが自動作成
- クライアント用に最新の数字が常に反映されたレポートを共有
- 社内の報告業務が毎月の定型作業から自動化へ
Looker Studioは、
「無料 × 高機能 × 使いやすい」を兼ね備えたBIツールです。
初心者から中級者まで、
「データをもっと活かしたいけど、どうすれば?」という方にとって、
最初に触れるのにぴったりの“やさしい分析ツール”と言えます。
Looker Studio無料版と有料版(Pro)の違いとは?
Looker Studioには、無料で使える「Standard(旧・無料版)」と、月額9ドルの「Pro版」があります。
どちらも基本機能は同じですが、Pro版はチーム利用や業務の効率化に特化した機能が加わっており、用途によっては導入メリットが大きくなります。
ここでは、初心者でも分かりやすいように、無料版と有料版の違いを3つのポイントだけに絞ってご紹介します。
違い①:AIアシスタントの有無(Proのみ)
Pro版では、GoogleのAI「Gemini」が搭載されており、
- 自然言語での質問 → SQLの自動生成
- グラフや数値の要約を自動表示
といった便利機能が使えます。
❝ データ分析に慣れていない初心者にこそ、AIのサポートは大きな助けになります。❞
違い②:共有・管理機能の強化(Proのみ)
Pro版では、以下のようなチーム運用に便利な機能が使えます:
- 共同編集用の「チームワークスペース」
- 閲覧・編集の権限を細かく制御
- レポートの所有権を組織で管理できる
🔐 複数人でLooker Studioを使いたい場合や、外注案件などで情報管理が必要なときに安心です。
違い③:レポートの自動配信が充実(Proのみ)
無料版でもメール送信はできますが、Pro版では:
- 自動配信の件数が20件までOK
- Google Chatへの送信や件名の編集も可能
- 毎週・毎月などの定期配信が簡単に設定できる
⏱️ 毎月の手動作業から解放され、レポート業務がぐっと効率化できます。
項目 | 無料版(Standard) | Pro版($9/月) |
---|---|---|
AIサポート | × | ○ Gemini搭載 |
共有・管理機能 | 最低限 | ○ 組織管理・チーム編集対応 |
自動配信 | 件数制限あり | ○ 最大20件&柔軟設定 |
サポート | なし | ○ 優先サポートあり |
実際に使っている筆者としては、今のところ無料版でも十分満足しています。
ただ、企業の規模が大きい場合や、複数人での使用を効率化したい場合は
Proを使うことを検討しても良いかもしれません。
Looker studioは定期的にアップデートされるので、こまめにリリースノートをチェックするのがおすすめです!

Looker Studioの始め方(5ステップで簡単)
Looker Studioの始め方はとてもシンプルです。ここでは初心者でも迷わず始められるように、基本的な使い方のステップを紹介します。

Step 1:Googleアカウントでログイン
まずは以下のリンクから、Googleアカウントでログインしましょう。
👉 https://lookerstudio.google.com/
※ Gmailアカウントを持っていれば誰でも使えます。
Step 2:新しいレポートを作成
ログイン後、「+作成」→「レポート」をクリック。
空白のキャンバスが表示されます。
Step 3:データソースを接続
「データを追加」から、接続したいサービス(例:Googleスプレッドシート、Googleアナリティクス、BigQueryなど)を選びます。
初心者にはスプレッドシート連携がシンプルでおすすめです!
Step 4:グラフを追加してみよう
画面上部の「グラフを追加」→「棒グラフ」や「円グラフ」などを選び、
ドラッグでキャンバスに配置するだけで、ビジュアル化スタート!
Step 5:作ったレポートは共有も可能
完成したら「共有」ボタンで、他の人にURLで見せたり、編集権限を渡すこともできます。
注意点と対処策(初心者の「つまずきポイント」)
Looker Studioは便利ですが、初めて使うと戸惑うこともあります。
ここでは、よくある初心者のつまずきポイント3つと、その対処法をご紹介します。
データが表示されない・真っ白!
原因:接続ミス or フィールド設定ミス
- データソースが正しく接続されていない
- 日付やディメンションの設定が間違っている
- フィルタが厳しすぎて表示件数がゼロ
✅ 対処法:
→「データソースの再接続」や「使用している項目名を確認」。
→ データがある範囲の日付に変更してみる。
🛠 初心者が一番つまずくのがココ。焦らず「接続設定」を見直しましょう。
グラフがぐちゃぐちゃで意味不明!
原因:ディメンションと指標の組み合わせミス
- 例:棒グラフにカテゴリ名(ディメンション)が入っていない
- 指標だけで構成すると、ただの合計値グラフになる
✅ 対処法:
→ 「横軸にディメンション、縦軸に指標」という基本を意識。
→ テーブル形式で先に確認すると整理しやすい。
💡 ディメンション=グループ分けの軸、指標=数値と覚えるとスムーズ。
表示が重い・遅い・エラーになる!
原因:データ量が多すぎ or グラフが多すぎ
- 何十万件もあるスプレッドシートを読み込んでいる
- 一つのページにグラフを詰め込みすぎて読み込み不可
✅ 対処法:
→ スプレッドシートはデータを絞っておく(例:最新3ヶ月分だけ)
→ ページを分けたり、グラフ数を減らす
⚠️ 無料版はとくに処理制限があるため、「軽く作る」意識が大切!
🔰 補足:初心者におすすめの学び方
- まずは既存テンプレートをコピーして構造を見るのが近道!
- 「スプレッドシート×Looker Studio」で慣れてから、BigQueryなどにステップアップ!
まとめ:まずは無料で使い倒そう!
Looker StudioにはPro版もありますが、個人での学習や副業レベルの分析であれば、無料版でまったく問題ありません。
特にこんな方には無料版がピッタリ:
- データ分析を始めて1ヶ月〜1年くらいの方
- 自分のブログやSNSのアクセス解析をしたい人
- 業務の中で「見える化」を試してみたい人
むしろ、無料でここまで使えるツールはなかなかありません!
✅ 次にやるべきこと
Looker Studioに興味を持ったら、まずは下記の流れで触ってみましょう。
- Googleアカウントでログイン
- スプレッドシートなど身近なデータとつなげる
- グラフを1つ作ってみる
たったこれだけでも、データが「見える化」されて楽しくなってくるはずです!
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